ランクル70は快適さは二の次

ランクル70は、高級とは無縁の車両なのです。シート表皮は、幌モデルがビニールレザーですし、その他は車体形状、グレードにかかわらずファブリックなのです。

ランクル70の最上級のZXでも、本革はおろかモケットですらないのだが、ZX用のファブリックは専用で、センター部に柄がついて、すこしだけ洒落ているのです。

ランクル70の表皮が安.っぽいのは我慢できるとしても、リクライニングの調整部分が少なく、ポジションがしっくりこないのです。パワーシートのように何カ所も調整部位があればとまではいわないのですが、せめてリクライニングくらいは調整できるものにして欲しいですね。

クロカン走行時に必要となる背筋を立てたポジションが採れないの.が残念ですし、ランクル70を購入した後に、アフターのリクライニングバケットを交換するユーザーも少なくないようです。

ランクル70は、全車とも商用登録なので、リアシートの造りはそれなりなのですが、荷室を拡大するときに、コンパクトに折り畳めることが前提だから、クッションは薄く、フォルムも平板なのです。

ランクル70は、サイズ的には一応3名分となっているのですが、ヘッドレストはふたつしかないし、4ドアのセミロングはともかく、ショートでは足元のスペースも充.分には確保されていないため、後席での長距離移動は快適とはいえないのです。

ランクル70は、4ドアも2ドアも、フロントドアの大きさはほとんど変わらず、2ドア車の後席への乗り込みは、窮屈な姿勢を強いられますが、セミロングの後席は、広さも乗降性も問題ありません。

贅沢をいえば、5人フル乗車での長距離移動もさして苦痛はないはずですが、フロアは、幌モデルを除いてカーペット敷きです。荷室まですべてカバーするカーペットは、泥汚れが必至のクロカン遊びでは邪魔ですが、家族の旅行バッグを載せるような使い方にはありがたいです。

最大積載量はサイズに関係なく、96年モデルまで400㎏、その後99年モデルまでが600㎏、最終型が500㎏と余裕がたっぷりあります。

ランドクルーザー中古車一覧