ランドクルーザーが10年ぶりにフルモデルチェンジ


ランクルは、トヨタ自動車の最高級のSUVです。高い悪路走破性や耐久性を確保していると同時に、高級セダン同様の快適性を兼ね備えている万能車といいてもいい車です。ランクルは地球上のありとあらゆる道無き道を走破する「4輪駆動車の王者」として、4駆ファンから支持されてきたブランドです。

フルモデルチェンジの新型ランクルは、オフロードの走破性とオンロードの快適性という相反する要素を求め、モノコック構造ではなく、こだわりのフレーム構造だが、ねじり剛性で約1.4倍、曲げ剛性で約1.2倍の剛性のアップを果たしています。足回りもフロントサスペンションをコイルスプリング式ハイマウント・ダブルウイッシュボーンにして新設計されています。その結果、オンロードでの走行時は、これまで以上の快適性や静粛性を確保しています。さらに、走行の状況や路面の状況に応じて、前後のスタビライザー作動を自在にコントロールする「KDSS(Kinetic Dynamic Suspension System)」を設定しています。オンロードでは高いロール剛性を、オフロードではスタビライザーを非作動とし大きなホイールストロークを確保するなど、相反する要素を両立させてくれています。
悪路で微妙な速度調整が必要となる時には、エンジンとブレーキを自動調整し極低速走行を可能とする「クロールコントロール」を始め、「マルチテレインABS」、「Active-TRC(アクティブトラクションコントロール)」、「ヒルスタートアシストコントロール」といった悪路・急坂に対応した最新の技術も採用されています。

安全性能では、緊急ブレーキ連動のプリクラッシュセーフティシステムが”Gセレクション”に標準装備されているほか、ミリ波レーダー方式がオプション設定できます。エアバッグは、デュアルステージエアバッグ、全席対応のカーテンシールドエアバッグ、フロント、セカンドシート用サイドエアバッグ、フロント左右シート用ニーエアバッグが装着されています。全席でELR付き3点式シートベルトが標準装備されています。

エンジンは、4.7リッター「2UZ-FE」エンジンをベースに、吸気側のVVT-i(連続可変バルブタイミング機構)化や圧縮比アップなどによるリファインを実施しています。最高出力は50ps以上にアップされています。組み合わされるトランスミッションは、マニュアル操作が楽しめるシーケンシャルシフトマチック付き5速ATで、全車フルタイム4WDです。センターデフには「トルク感応型駆動力配分」機構を持つトルセンLSD付きトランスファーが採用されました。なおH4-L4レンジ切り替えは、ダイヤル式に変更されています。