ランクル70の搭載エンジン




ランクル70の搭載エンジンは、年代とボディータイブによって異なっています。

ランクル70がデビューした84年モデルに設定されていたのは、前モデルのジープBJ42/46に搭載されていた3B型で、3.4リッター直4の渦流室式ディーゼルでした。

翌85年には、3B型をベースに直噴ターボ化した13B-T型がラインナップに加わりました。

B系エンジンは、90年のマイナーチェンジで廃止され、替わって3.5リッター5気筒の1PZ型と4.2リッター6気筒の1HZ型が搭載されるようになりました。

1PZ型は、ボア×ストロークが94.0×100.0㎜で、1HZ型と同じでしたので、6気筒の1HZ型から1気筒分を省いた設計となったのです。

排気量が少ない分、1HZ型よりトルクは細いのですが、レスポンスの良さが特長となっていて、1HZ型搭載車よりもノーズが軽くなるため、走りも軽快です。

1HZ型では、4.2リッターの大排気量による余裕の走りが味わえ、最上級のZXグレードにのみ設定されたため、ショートは1PZ型、ミドルは1HZ型、セミロングは1PZ型と1HZ型が混存することになったのです。

ランクル70のミッションもデビュー当初のBJ70/73には、ATの設定がありませんし、3B型エンジンに組み合わされたのは5速MTのH55Fでした。

ランクル70は、40系から受け継いだヘビーデューティー仕様のミッションで、99年8月までの1HZ型搭載のMT車にもこのミッションが組み合わされていました。

ランクル70に初めてATが搭載されたのは、13B-T型搭載のBJ74で、BJ74のATは、HZJになっても採用が続けられ、後にECT化、扁平トルコンが採用されるなどの進化して、最終型まで残りました。

1PZ型エンジンはMTとの組み合わせのみですが、1PZ型のMTはH55Fではなく、当時のプラドやハイラックスサーフに搭載されていたR151Fで、「ライト系」用のミッションで、軽量な造りで強度は劣ります。

ランクル70の1PZ型エンジンは、排ガス規制の影響で94年に姿を消し、その後すべてHZJに統一され、ライト系MTもなくなり、99年8月、最後のモデルチェンジで突如復活したのです。

ランクル70の最終型は1HZ型エンジンに、ATはA442F、MTはR151Fという組み合わせとなったのです。

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